部下の心を

現代ではそういった要素がないがしろにされている

心身に不調をきたしている部下にたいして、上司としては、何かカツを入れたい、とでも思ってしまうのでしょうね。たとえば、「どうして、もっと早くできないんだ」とか「なぜ君だけいつも仕事に穴をあけるんだ」などということを言われたら、部下の方としては、精一杯やっているつもりなのに・・・と不満が出てくるのは当たり前ですね。上司からみれば、ふがいないと思われてしまっている。これはちょっと不幸というか運が悪いといわざるを得ません。しかし、昨今の心的ストレスによる休職者の増加を見てみると、やはり一人ひとりの心の健康を考えてあげないといけない気がします。 昔は、上司というと家族でいえば、「お父さん」のような役割でした。仕事を率先して、リーダーシップをとる、というだけでなく、家族、つまり部下の心身を気遣うことができる、という要素も兼ね備えている、それが本来の上司の姿であったと思います。 しかしながら、現代ではそういった要素がないがしろにされている、または不要とされているような雰囲気もあります。いつも顔を毎日合わせているのに、なんだか遠い存在。それが会社の同僚や上司や部下である、というのは、毎日毎日会社に行かなければならないことを考えたら、心身に悩みを持つ人は大変でしょうね。そういう場合のことを考えて、企業には心理カウンセラーを置くところも出てきました。以前は上司に任されていた心理的部分の業務を、専門的に取り扱ってくれる部門があるのは、またそれでいいことですよね。